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変わり兜×刀装具

Author:変わり兜×刀装具
平成25年11月2日(土)~12月8日(日)まで、
大阪歴史博物館で開催される特別展のご案内ブログです♪
事前に読んでおくとより一層展示が楽しめる情報をご提供します!

会期が短いので、ぜひお早めにお越し下さいね。

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らせんの美意識

エヴァ展もとうとう明日でラストとなりました。
まだのかたは、変わり兜×刀装具展の前売り券購入を兼ねてぜひお越しくださいね!

さて、今日はそんな名残惜しいヱヴァンゲリヲン展から、ロンギヌスの槍です。

私はエヴァのアニメを見ていないので、
アニメ中でどんな風にこの槍が取り上げられているのかは知らないのですが、
広島の三上刀匠らが作成されたこの槍風オブジェは、持ち手のところが螺旋状になっていますよね。
(展示場ではどうやってこのネジネジを作り上げたかの映像も流れていますが、なかなかダイナミックです!)
item001.jpg


この「螺旋」の美意識・・・・
というところに視点を持っていきまして、

変わり兜×刀装具展の出品物のひとつ、
大阪・羽曳野にあります譽田八幡宮ご所蔵の薙刀の拵(重要文化財)を今日はご紹介しましょう。

とても重要な作例なのですが、
一見すると(色が)地味なので、派手な兜に紛れて見落としかねませんので要注意です。

これです↓↓
11.jpg


やはり写真でも見にくくて申し訳ありません。
詳細は、実際に会場でごらんいただければと思いますが、
持ち手の部分に螺旋状に金属が巻かれています。
こういうのを「蛭巻(ひるまき)」と言います。
鞘や柄は、二枚の木を合わせて造りますので、重い大太刀や槍だと重みに負けて割れてしまうことがあります。
それを防ぐために、ぐるぐる巻いたわけです。

この春に天王寺の美術館でボストン美術館展がありましたが、
「平治物語絵巻」にはこの手の薙刀柄がたくさん描かれていました。
時代としてはこの作品と同じ、鎌倉時代ですから、話は合いますよね。

そんな実用から生まれた蛭巻は、時代を経て桃山時代になると、


ちょっとこのレトロなヤツ、デザインとして面白いんじゃない?

と思われたらしく(こんな言い方ではなかったと思いますが)、
実用目的ではなくあきらかに鑑賞目的として螺旋を巻いたデザインが生まれます。
よく知られているのは、
東京国立博物館にある秀吉所用「金蛭巻朱漆大小拵」(重文)ですが、
今回の展覧会では、井伊家に伝わる蛭巻デザインの朱塗大小拵を展示します。


朱塗小

この画像は小だけですが、会場では大小とも展示します。
「井伊の赤備え」を表す作品でもあり、桃山時代の造形潮流を表す江戸時代の作品です。

で、元に戻りますが、桃山時代の蛭巻意匠の源流にあるのが、
譽田八幡宮の薙刀に代表されるような、鎌倉~南北朝時代の武張った蛭巻拵なのです。
展示場では最初のコーナーに出てきます。先の展示物が目に入るとつい急ぎたくなりますが、
ぜひ足を止めて見ていただければと思います。

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